呼吸器外科・呼吸器内科HOME > 呼吸器の検査 > 縦隔鏡
「縦隔」とは?
縦隔 (じゅうかく) とは、左右の肺と胸椎、胸骨に囲まれた部分のことを言います。
身体を横から見て気管より前方が前縦隔、気管より後方が後縦隔、気管が左右に分かれる心悸部と呼ばれるあたりが中縦隔、これより上方が上縦隔、下方が下縦隔と区分されています。
縦隔の中には、心臓や気管、大動脈、神経、免疫に関係した胸腺、食道など重要な臓器がたくさんあります。
前縦隔は、前は胸骨、後ろは心外膜、下は横隔膜で境され、ここには脂肪組織、リンパ管、リンパ節および内胸動脈の分枝が含まれます。
中部縦隔には、心臓および心外膜、上行大動脈、上大静脈の下部、リンパ節があります。
後縦隔は、前を心臓、後ろは胸椎で境された横隔膜より上の部分で、胸部下行大動脈、奇静脈、半奇静脈、食道、胸管、迷走神経、交感神経およびリンパ節があります。
「縦隔鏡」とは?
縦隔鏡とは、全身麻酔をした後で胸部を小さく切開し、縦隔鏡という内視鏡を胸の中に入れて、縦隔を観察したり、縦隔リンパ節を採取して、転移の有無を調べる検査です。