気胸

「気胸」とは?

「気胸」とは、気胸とは肺や気管支、食道、胸壁などの損傷により空気が肺以外の胸腔へ入り込んだ状態をいいます。
特に肺に穴があいて空気が胸腔に貯留したものを(自然)気胸といいます。
10代後半~30代に多く、長身でやせて胸の薄い男性に多く発生し、発症者の約70%は喫煙者です。
また、一度発病したら一旦治ってもまた再発してしまう確率が高いのが特徴です。

気胸は原因によって①自然気胸、②外傷性気胸、③医原性気胸に分けられます。

①自然気胸
気腫性のう胞の破裂によって生じる自然気胸、他の肺疾患に続発して起こる続発性気胸に分けられます。
若年者の自然気胸は、肺の一部にできた肺のう胞が破裂して起こるもので、約5対1の割合で男性に多くみられます。
それに対して続発性気胸は、高齢者に多くみられます。
高齢者の気胸は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や結核治癒後の後遺症として気腫性肺のう胞症に合併するものが多いのが特徴です。
②外傷性気胸
胸部の強い圧迫や、折れた肋骨で肺が傷ついて起こります。
③医原性気胸
経皮肺生検、鎖骨下静脈穿刺(せんし)、経気管支肺生検などに引き続いてみられることがあります。

気胸の症状

急に起こる胸痛、乾いた咳、呼吸困難が特徴的な症状です。
緊張性の気胸は胸腔内にもれた空気が逃げ場を失い、心臓や反対側の肺を圧迫し、チアノーゼ、不整脈、血圧低下などにつながり、危険な状態に陥ることもあります。

気胸の診断

胸部レントゲン写真で血管影を伴わない空虚な領域は気胸と疑われます。

気胸の治療方法

軽度で症状がなければ、入院しないで安静にして自然治癒を待ちます。
重症度によっては胸腔ドレナージを行ったり、胸腔鏡下での手術を行います。
当院での胸腔鏡下手術は、手術時間平均20分、術後翌日の退院がクリニカルパスとなっております。