気管・気管支疾患

「のう胞性肺疾患」とは?

肺内に異常な量の気腔として形成された病気です。肺気腫と異なり肺組織の破壊はみられません。
のう胞性肺疾患には、炎症や瘢痕などにより胸膜の近くに発生する「気腫性肺のう胞」と、肺の形成過程での異常により発生する「気管支性のう胞」とがあります。

気腫性肺のう胞

気腫性肺のう胞とは、肺内の異常に拡大した気腔病変のことで、胸膜直下にみられる気腫性のう胞や、片肺の3分の1以上を占める巨大気腫性のう胞などがこれに属します。
気腫性肺のう胞は一般的には症状はなく、壁が厚く比較的大きなのう胞であれば胸部X線検査で検出されますが、検診などの胸部X線検査などで偶然見つかるケースが主です。
のう胞が発達し巨大となり、残存する健常肺が圧迫され縮小した場合には、呼吸困難などを発症します。
また、感染の合併やのう胞の破綻により気胸が発生することもあります。
治療に関しては、感染症を合併している場合には、抗菌薬や去たん薬を使用します。
肺の機能障害をもたらす巨大気腫性のう胞は外科的切除の対象となります。

気管支性のう胞

気管支のう胞は、そのほとんどが先天性です。
縦隔内にある縦隔気管支のう胞は少なく、肺内に発生する肺内気管支のう胞が下葉によくみられます。
また、心臓、肺、心膜、胸膜、食道、横隔膜などの異常を伴うことがあります。
一般的には症状はなく、検診などの胸部X線検査などで偶然見つかるケースが主です。
症状のみられる場合には、のう胞に近い臓器が圧迫されることのよって発生する症状か、のう胞内に生じた感染による症状です。
気管支が圧迫されると、呼吸困難やせき、喘鳴がみられ、気管支炎の症状が頻繁に起こったり、時には無気肺に至ることもあります。食道の圧迫では、嚥下障害がみられます。
治療は原則的には外科的に切除します。